後世に残る作品を全力で完成させます。
このドキュメンタリー映画の製作の意義については、各人毎にさまざまな見解を持たれることだろうと思われる。
			布施先生の弁護士活動を通じ、「人間としての基本的人権、とりわけ弱者の人間の救済の在り方について」、「たとえ自らが獄門に下ろうとも、無法な官憲の権力に屈することなく信念を貫きとおす在り方について」、「特に日本の政府、官憲或はこれに便乗した市民より人間的な扱いを受けられなかった在日朝鮮人民の人権擁護のことについて」等々、夫々の視点に立って改めてその真実を見極めようとされることである。
			私はそのいずれの見方も大事にされなければならないと思うものであるが、もう一つこれに重ねて重要なことがあると考えている。
			それは、来年は日韓併合100年となるこの時期におけるこの映画の意義についてである。
			このことはこれまで日本国、国民に与えられているこの「負の遺産」のこれからの生かし方にかかわることである。
			この時期、この映画によって布施先生の歩まれた道を改めて検証することは、大韓民国より建国勲章を贈られた事実も含めて、この負の遺産に向けての国民的な在るべきものを求めようとするときの一つの道しるべとなることではないかと思われること、否そのように理解すべきことではないかと思うことである。
			この見地から、私は製作委員会の各委員の方々と共どもに製作の意義を共有し、その成功を期したいものと念じていることである。
製作委員会筆頭代表 阿部三郎(弁護士・元日弁連会長)
代表委員名
| 筆頭 阿部三郎(弁護士・元日弁連会長)  | 
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| 池田博穂(監督) | |
| 石川元也(弁護士) | 伊藤真(伊藤塾塾長) | 
| 大石進(布施辰治孫・日本評論社相談役) | 長内了(中央大学法科大学院教授) | 
| 小田川興(元朝日新聞ソウル支局長) | 姜徳相(在日韓人歴史資料館館長) | 
| 菊池 紘(弁護士・自由法曹団団長) | 郷成文(弁護士) | 
| 崔順在・下漢順(焼肉店経営) | 周永虎(貿易業) | 
| 辛昌鍚(布施弁護裁判の被疑者) | 鈴木亜英(国民救援会会長) | 
| 高木健一(弁護士・韓国より受賞) | 角田義一(弁護士) | 
| 納谷広美(明治大学学長) | 河正雄(光州市立美術館終身名誉館長) | 
| 河正潤(在日本朝鮮人人権協会会長) | 朴慶南(作家) | 
| 松井繁明(弁護士・前自由法曹団団長) | 松川文隆(東京みやぎ石巻圏人会会長) | 
| 向殿正男(明治大学校友会会長) | 森正(研究者・名古屋市立大学名誉教授) | 
| 山泉進(明治大学副学長) | 梁東準(ヌッポンフォーラム理事長) | 
| 李宇海(在日コリアン弁護士協会前代表) | 李達完(在日コリアン協議会事務局長) | 
| 吉村廣重(共同企画ヴォーロ代表) | |
成功をめざす石巻・東北応援団
| 亀山紘(石巻市長) | 阿部秀保(東松島市長) | 
| 安住宣孝(女川町長) | 浅野亨(石巻商工会議所頭) | 
| 阿部力太郎(宮城県漁業協同組合) | 吉見宣夫(明治大学校友会・仙台) | 
| 首藤直彦(明治大学校友会・石巻) | 庄司捷彦(弁護士・布施辰治顕彰会) | 
| 勅使河原安夫(弁護士・元松川事件弁護団) | 青木正芳(弁護士・元松山事件弁護団) | 
| 安田純治(弁護士・福島) | 佐藤欣哉(弁護士・山形) | 
				
			












